外国人材の採用では、「採用できたら終わり」ではありません。
特定技能外国人は即戦力として期待される一方で、入社後のサポートが十分でない場合、早期離職につながるケースがあります。
採用や受入れには時間や費用がかかるため、短期間で退職されてしまうと企業にとって大きな負担となります。
長く活躍してもらうためには、離職の原因を理解し、働きやすい環境を整えることが大切です。
この記事では、特定技能外国人が早期離職する主な原因と、企業が実践しやすい定着支援について分かりやすく解説します。
特定技能外国人が早期離職する5つの原因
早期離職にはさまざまな理由がありますが、多くは企業側の受入れ体制を見直すことで改善できる可能性があります。
1. 仕事内容が説明と異なる
入社前に聞いていた仕事内容と実際の業務が大きく異なると、不信感につながります。
例えば、「接客が中心」と説明されていたにもかかわらず、実際には清掃や力仕事が多い場合、仕事内容への不満が生まれやすくなります。
採用時には、業務内容や勤務時間、休日、残業の有無などを具体的に説明し、認識の違いを防ぐことが重要です。
2. 日本語でのコミュニケーションが難しい
仕事上の指示が理解できなかったり、相談しづらい環境だったりすると、不安や孤立感が強くなります。
専門用語や曖昧な表現は避け、やさしい日本語や写真、イラストを活用したマニュアルを用意すると理解しやすくなります。
質問しやすい雰囲気づくりも、安心して働ける環境につながります。
3. 職場に馴染めない
外国人材が日本人社員との交流が少なく、一人で悩みを抱えてしまうケースは少なくありません。
文化や価値観の違いから誤解が生じることもあります。
定期的な面談や歓迎会、チームでのコミュニケーションを通じて、お互いを理解する機会を設けることが定着につながります。
4. 生活面で困りごとがある
仕事だけではなく、日常生活で困ることも離職理由になります。
住居、銀行口座、携帯電話、病院の利用方法、ごみの分別など、日本での生活には慣れるまで多くの不安があります。
特定技能1号では、生活オリエンテーションなどを含む支援が求められており、受入れ企業または登録支援機関は支援計画に基づいたサポートを行う必要があります。
生活面の不安が減ることで、仕事にも安心して取り組みやすくなります。
5. キャリアの見通しが持てない
将来どのように成長できるのか分からないと、転職を考えるきっかけになることがあります。
資格取得の支援やスキルアップの機会、昇給制度などを分かりやすく伝えることで、働き続ける意欲を高めやすくなります。
企業ができる定着支援のポイント
定着率を高めるために、特別な制度を導入する必要はありません。
日々のコミュニケーションや受入れ体制を少し工夫するだけでも、大きな効果が期待できます。
具体的には次のような取組が挙げられます。
・入社前に仕事内容や労働条件を丁寧に説明する
・やさしい日本語や多言語資料を活用する
・定期的に面談を実施する
・生活面の相談窓口を設ける
・日本人社員向けに異文化理解を深める機会をつくる
・努力や成果を適切に評価する
特定技能制度では、受入れ企業には外国人材が安心して働けるよう支援体制を整えることが求められています。
登録支援機関へ支援業務を委託することも可能です。
定着支援は企業の採用力向上にもつながる
外国人材が長く働いている企業は、採用活動でも良い評価を得やすくなります。
「働きやすい職場」という評判は、これから採用する外国人材にも伝わります。
離職率が下がれば、採用コストや教育コストの削減にもつながり、社内に知識や経験が蓄積されます。
また、令和7年4月からは、特定技能所属機関に対し、地方公共団体が実施する共生施策を踏まえた支援や、自治体から協力要請があった際の対応などが制度上求められるようになりました。
こうした地域との連携も、外国人材が安心して暮らし、働き続けられる環境づくりの一つといえます。
定着支援は外国人材だけのためではなく、企業全体の職場環境の改善にもつながる取組です。
まとめ
特定技能外国人が早期離職する背景には、
仕事内容の認識の違い、コミュニケーション不足、職場への適応、生活面の不安、将来への不透明感など、
さまざまな要因があります。
これらは採用後の受入れ体制や日々のサポートを見直すことで改善できるケースも少なくありません。
外国人材が安心して働き続けられる環境を整えることは、企業の定着率向上だけでなく、安定した人材確保にもつながります。
外国人採用や定着支援についてお悩みの際は、株式会社SORIOSまでお気軽にご相談ください。
企業と外国人材の双方が安心して長く活躍できる環境づくりをサポートいたします。
※本記事は執筆時点の情報に基づいて作成しています。最新の制度については出入国在留管理庁・法務省の最新情報をご確認ください。
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