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特定技能外国人の面接で企業が判断すべき「見極めポイント」とは
特定技能外国人の採用において、「面接で何を見ればよいかわからない」という声は非常に多く聞かれます。履歴書や技能試験の合格だけでは、実際に現場で定着し、戦力になるかどうかは判断できません。
特定技能は即戦力が前提の在留資格である一方、生活環境や文化の違い、日本語力のギャップによって早期離職が起きるケースも少なくありません。
そこで本記事では、採用後のミスマッチを防ぐために、企業が面接時に必ず確認すべき「見極めポイント」を10項目に分けて解説します。
① 日本語力は「会話力」を重視する
日本語試験の合格有無だけで判断するのは危険です。重要なのは、現場で使える日本語かどうかです。
面接では、暗記した自己紹介ではなく、雑談や具体的な質問を投げかけ、理解力・返答のスピード・言い換え力を確認しましょう。
② 指示を理解し直そうとする姿勢があるか
聞き取れなかった際に「もう一度お願いします」と言えるかどうかは重要な判断材料です。
分からないまま進めてしまうタイプは、現場での事故やトラブルにつながりやすい傾向があります。
③ 表情・リアクションの自然さ
緊張していても問題はありません。しかし、終始うつむいていたり、表情が極端に乏しい場合は注意が必要です。
挨拶時の声量、相槌、笑顔などから、職場でのコミュニケーション適性を見極めましょう。
④ 仕事への動機が「お金だけ」になっていないか
「給料が高いから」「日本に行きたいから」だけの理由では、困難に直面した際に離職しやすくなります。
なぜこの仕事なのか、なぜこの業界なのかを質問し、納得感のある回答かを確認しましょう。
⑤ 長く働く意志があるか
特定技能は最長5年(2号移行でそれ以上)働ける制度です。
「何年働きたいか」「将来どうなりたいか」を聞くことで、短期志向か中長期志向かを把握できます。
⑥ 生活面への理解度
仕事だけでなく、日本での生活を理解しているかも重要です。
寮生活、地方勤務、通勤手段、休日の過ごし方などについて説明し、理解できているかを確認しましょう。
⑦ ルールや決まりを守る意識
時間厳守、報連相、安全ルールなど、日本の職場文化に適応できるかは定着率に直結します。
過去の職場で注意された経験や、その時どう対応したかを聞くと、価値観が見えやすくなります。
⑧ 指導を受け入れる姿勢
注意や指導を「怒られた」と感じるか、「成長の機会」と捉えられるかは大きな差です。
ミスをした時の考え方や、上司からの指導への受け止め方を質問してみましょう。
⑨ 家族・周囲の理解状況
家族が日本で働くことを理解・応援しているかは、精神的安定に大きく影響します。
特に長期就労を想定する場合、家族の意向は重要なチェックポイントです。
⑩ 支援を受ける意識があるか
登録支援機関や会社のサポートを「頼っていい」と思えているかも重要です。
困った時に相談できるタイプか、抱え込んでしまうタイプかを見極めましょう。
面接は「能力」より「定着リスク」を見る場
特定技能外国人の面接で最も重要なのは、完璧な人材を探すことではありません。
現場で成長できるか、支援を受けながら働き続けられるかを見極めることが、結果的に企業の負担を減らします。
10項目すべてを満たす必要はありませんが、複数の不安要素が重なる場合は慎重な判断が必要です。
まとめ:面接の質が定着率を左右する
特定技能外国人の採用は、面接の時点で8割が決まると言っても過言ではありません。
スキルや経歴だけでなく、人柄・価値観・生活理解まで丁寧に確認することで、採用後のミスマッチを大きく減らすことができます。
企業と外国人双方にとって良い採用となるよう、ぜひ今回の10の見極めポイントを活用してください。
※本記事は2026年時点の情報に基づく一般的な解説です。最新の制度変更は出入国在留管理庁・法務省の発表をご確認ください。
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