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はじめに
特定技能外国人の受け入れが増える中で、「契約書に書いてあった内容と違う」「約束されていた仕事内容じゃなかった」などのトラブルが全国で報告されています。 こうしたトラブルは企業にとって信用問題になるだけでなく、早期離職や訴訟リスクにもつながります。
本記事では、2025年時点で実際に報告されているトラブル事例と、未然に防ぐためのポイントをわかりやすく整理します。
よくある契約トラブル事例
① 契約内容と実際の業務が違う
- 例:厨房勤務のはずが、ホール業務も任されるようになった
- 例:技能評価試験に合格して採用されたのに、補助的な業務ばかり
② 労働時間や休日が話と違う
- 面接時に「週休2日」と聞いていたのに、実際は月6日休み
- 残業時間が多すぎるのに、残業代が明細に記載されていない
③ 賃金未払いや差別的な扱い
- 給与支払いが遅れる、手渡しで明細なし
- 同じ仕事をする日本人より時給が低い
④ 支援機関との連携不足
- 企業と支援機関の説明が食い違い、外国人が混乱
- 支援計画が更新されていない/実施されていない
トラブルを未然に防ぐポイント
① 雇用契約書・労働条件通知書を多言語で作成
- 日本語とベトナム語など、2言語での提示が理想
- 口頭ではなく文書での合意が必須
② 業務範囲は具体的に明記
- 「接客業務全般」など曖昧な表現を避ける
- 配属変更の可能性がある場合は事前に説明
③ 労働時間・休日・残業代を明確に記載
- 法定休日と会社の休日の違いも説明
- 残業がある場合は、割増率や計算例も提示
④ 支援機関との連携・情報共有
- 企業と支援機関で事前に説明内容を統一
- 定期的な支援状況の報告・共有を実施
まとめ
特定技能外国人との契約トラブルは、説明不足や認識のズレから起きることがほとんどです。 「伝えた」ではなく「伝わったかどうか」が大切です。
今後ますます増える外国人材の採用に向けて、契約の透明性と丁寧な説明を徹底しましょう。
株式会社SORIOS
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