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1. はじめに
技術・人文知識・国際業務ビザ(技人国ビザ)を取得して日本で働く外国人にとって、生活基盤を整えることはとても重要です。特に「住宅の確保」と「銀行口座の開設」は、スムーズな日本での生活に欠かせません。しかし、外国人にとっては契約手続きや必要書類が複雑に感じられることも多いでしょう。
本記事では、技人国ビザを持つ外国人が日本で住居を確保し、銀行口座を開設するための具体的な手順と注意点を解説します。
2. 住宅の確保:賃貸契約の流れと注意点
① 住居探しの方法
技人国ビザを持つ外国人が住居を探す方法には、以下のような選択肢があります。
✅ 不動産会社を利用する
- 「外国人可」の物件を扱う不動産会社に相談するとスムーズ。
- 大手不動産サイト(SUUMO、HOME’S、アットホーム)で検索可能。
✅ シェアハウスを利用する
- 初期費用が安く、家具・家電付きの物件が多い。
- 例: 「OAKHOUSE」「Sakura House」など。
✅ 会社が提供する社宅・寮を利用する
- 企業が用意した住居であれば、手続きが簡単で保証人不要のケースも多い。
② 賃貸契約の流れ
1️⃣ 物件を選ぶ(不動産会社やオンラインサイトで検索)
2️⃣ 内見(見学)をする(気に入った物件を実際に確認)
3️⃣ 申込み・審査(身分証明書・在留カード・収入証明書が必要)
4️⃣ 契約(敷金・礼金・保証会社の手続きなど)
5️⃣ 鍵の受け取り・入居開始
③ 賃貸契約時の注意点
🔹 保証人が必要
- 外国人の場合、保証会社の利用を求められることが多い。
- 会社が保証人になってくれる場合もあるので事前に確認。
🔹 初期費用が高い
- 敷金・礼金・保証料・仲介手数料など、家賃の3〜6か月分が必要な場合がある。
🔹 契約書の内容をよく確認する
- 退去時のルールや契約期間、更新費用などを事前に確認。
3. 銀行口座の開設:必要な手続きと注意点
① 口座開設に必要なもの
✅ 在留カード(技人国ビザ保持者であることを証明)
✅ パスポート
✅ 勤務先の在職証明書または雇用契約書
✅ 住所を証明できるもの(住民票など)
✅ マイナンバー(銀行によって必要な場合あり)
② 口座開設可能な銀行
🔹 メガバンク(全国展開)
- 三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行 → 比較的外国人対応が充実
🔹 地方銀行
- 居住地域の地方銀行でも開設可能。ただし、日本語が必要な場合が多い。
🔹 ネット銀行
- 楽天銀行、住信SBIネット銀行など。便利だが、外国人の開設条件が厳しい場合あり。
🔹 ゆうちょ銀行
- 比較的簡単に開設できるが、送金サービスに制限があることも。
③ 口座開設の手順
1️⃣ 銀行を選ぶ(勤務先の近く、ATMの利便性などを考慮)
2️⃣ 必要書類を準備する
3️⃣ 窓口またはオンラインで申請(銀行によって異なる)
4️⃣ 審査後、口座番号が発行される
5️⃣ キャッシュカードを受け取り、使用開始
④ 口座開設時の注意点
🔹 技人国ビザの残存期間が短いと開設が難しい
- 多くの銀行では、在留期間が6か月以上残っていることを求める。
🔹 最初の入金額を準備する
- 一部の銀行では、開設時に一定額の入金を求められる。
🔹 海外送金の可否を確認
- 母国への送金が必要な場合、対応している銀行を選ぶ。
4. 日本での生活をスムーズにするために
✅ 企業のサポートを活用する
- 住居や銀行口座の開設を支援してくれる企業もあるので、相談してみる。
✅ 登録支援機関の利用
- 特定技能外国人をサポートする登録支援機関が生活サポートを提供。
✅ 日本語の勉強を進める
- 銀行や不動産会社とのやり取りをスムーズにするため、日本語の基礎を学ぶことが重要。
5. まとめ
技人国ビザで日本に住む外国人が快適に生活するためには、住宅の確保と銀行口座の開設が不可欠です。事前に必要な書類を揃え、適切なサポートを受けることで、スムーズに手続きを進めることができます。
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